　『カイロプラクター』という職業を日本国内では認められていない。
そのため日本では、とんでもない事態が起きてしまった。
　アメリカのカイロプラクティック専門大学を日本人で初めて卒業した森
久保繁太郎Ｄ．Ｃ．（1907年）、田中西造Ｄ．Ｃ．（1914年）、川口三郎Ｄ．
Ｃ．（1916年）らが、帰国後、日本に初めてカイロプラクティックを紹介し
てから、日本でもカイロプラクティックを学ぼうとする人々が爆発的に増
加したと同時に、カイロプラクティックによる事故も爆発的に増加いたし
ました。
　何故、そのような事態に陥った理由は、日本には古来より武道（活
法）、東洋医学（鍼灸術）が伝統基盤として残っており、西洋医学につい
ては、発展途上にあり、取り締まる法律すら存在しない社会でした。
　カイロプラクティックが日本に伝来した時期においても、カイロプラクテ
ィックを取り締まる法律が存在せず、民間療法にカイロプラクティック技
術を真似られて、所作を吸収されてしまった歴史的経緯がございます。
　これにより、カイロプラクティック専門大学を正規に卒業し、正規の資
格試験に合格し、正規の開業試験を合格したカイロプラクターではなく、
『自称カイロプラクター（米国カイロプラクティック専門大学に入学も卒業
もしないで、カイロプラクティックを商売にしている講習会を受講して、即
開業した者のこと）』が、日本国内には90％以上存在しているのが日本
の実情なのです。
　したがって、正規のカイロプラクターを見つける方法は以下の有無をチ
ェックする必要があります。
①ドクター・オブ・カイロプラクティック（Ｄ．Ｃ．）の称号
②ＣＣＥ認定カイロプラクティック大学の卒業証書
　自称カイロプラクターの横行を防止する方法として、国内のカイロプラ
クティック業界団体で全国療術師協会のみが厚生労働省（旧　厚生省）
との交渉窓口を設け、カイロプラクティック手技療法として再教育・管理・
指導を行うことになりました。

①ＣＣＥ（ＣＯＵＮＣＩＬ　ＯＮ　ＣＨＩＲＯＰＲＡＣＴＩＣ　ＥＤＵＣＡＴＩＯＮ）の認
　　定するカイロプラクティック専門大学を卒業して、カイロプラクティッ
　　ク国家試験及び各州のカイロプラクティック開業試験に合格した者
　　をカイロプラクティックを業とすることが国際的に認められている資
　　格取得者のことです。
②ドクター・オブ・カイロプラクティック（Ｄ．Ｃ．：ＤＯＣＴＯＲ　ＯＦ　ＣＨＩＲ
　　ＯＰＲＡＣＴＩＣ）の称号を持っている者がカイロプラクターとして国際
　　的に活躍している。